先生の隣にいたいんです。

「ごめんね、ちょっと今から針刺すから動いちゃだめだよ」


頭がぐるぐるする中でそんな声が聞こえた。


被っていた布団の一部がはがされる。


反射的に抑えようとしても、何日も食事をとってない私に力なんて入らずあっさり布団の隙間から何かが刺さる。


「、、、ぃ、たっ、、、、」


痛い。


こんなにずっと痛いことされてきたのに、痛みにはなれない。


そんな自分が大嫌いだ。　


「、、、大丈夫、大丈夫だから、、、。」


そう言ってゆっくり背中をさすってくれる誰か。


誰か分からない、怖いはずなのになぜか安心する。


もう、疲れた、、、。


この人は、痛いことしない？


この人は、辛いことをしない？


分からないっ、、、分からない、、、っでもっ!‼


、、、なんでこんなに安心するの、、、？


普通知らない人に体を触られたらいつもこんな感じに息ができにくくなった。


今もそうだけど、恐怖より安心が勝ってる。


、、、なんで？


、、、あなたは、誰？



































しばらく背中をさすってもらっていると息がしやすくなってきた。


「大丈夫そう？息苦しくない？」


そう言われたけどどう返したらいいか分からなかった。


戸惑いが伝わったのか、もしまだ息するのが苦しかったら首を横に振ってね、って言われた。