先生の隣にいたいんです。
なにも反応しない私を見てその人は大丈夫そうだね、って言った。


「、、、怖い?」


そう言われた。


けど、、、。


―『どの口が怖いなんて言ってんだよこのくそ小娘‼‼』


―『ガキのくせに‼‼』


―『ごめんなさいっごめんなさいっ、、、もう言いません、、、っ』


、、、。


何も、答えられなかった。


「とりあえず、大丈夫ってことでいい、かな、、、?」


「、、、。」


何も、いう勇気がなかった。


何か言って傷つくぐらいなら言わない方がずっとマシ、、、だから、、、。


「ごめんね、急に知らない人に言われても信じれないし、びっくりするよね」


なんていえば、分からない。


あったかい、、、。


背中をさすってくれる温もり。


人肌ってこんなに温かいものなんだ、、、って思った。


「ここは病院だよ。だから君の体を治すから、安心してほしいな。俺は絶対に君のこと1人にはさせないからね」


びょう、いん、、、。


じゃあこの人はお医者さん?


「初めてだから自己紹介するね。君の担当医の夢月大河っていいます。よろしくね。」


たん、とう、い、、、?


何か私、体悪い所でもあるの、、、、?


「えっと、、、色々説明したいんだけど、、まずお名前教えてもらってもいい、、、?」


「、、、川崎、、、莉瀬、、、です」


「莉瀬ちゃん、って呼んでもいい?」


、、、こくん。


「最初に説明した方がいい?、、、あ、でも待って、ちょっと確認したいことあるんだけど、、、。」
< 21 / 47 >

この作品をシェア

pagetop