先生の隣にいたいんです。
「おっけーおっけー。書いてくれてありがとう」


そう言って先生は書いた紙を封筒の中にしまっていた。


「、、、じゃあまずなにから説明しよっかな。、、、腕、気になる?」


さっきから、、というかずっと気になって腕を凝視していたのがばれちゃった。


「、、、」


こくん。


「それ点滴3つ。赤いシールのやつは栄養剤っていう莉瀬ちゃんに栄養淹れるための点滴。2つ目は痛み止め。莉瀬ちゃん骨にひびが入ってたんだよ。あとで詳しく説明するけど痛みを感じないようにするための薬。3つ目の黄色い点滴は免疫抑制剤っていう、、、お薬。あとで分かりやすく説明するね」


難しすぎてよく分からないけど、、、大切なものってことは分かった。


「じゃあ詳しく説明するね?、、、まずは莉瀬ちゃん、どうしてここにいるか覚えてる?」


、、、病院。


来た記憶、、、、。


ない。


「、、、やっぱりかぁ、、、。うん、覚えてないよね。救急車で運ばれてきたんよ。思い出した?」


―『あぁ、私、死ぬのかなぁ、、、』


―『今日はいい夢見れそう』


あ、、、。


そうだ、私、意識失って―。


「、、、思い出した?」


、、、こくん。


「そっか、、、。それでね、たまたま?児相、、、っていうところから通報入って救急隊員の人たちがここまで連れてきてくれたんだよ。、、、ここまでは、大丈夫?」


児相、、、通報。


よく分からないけど難しそうなワードが並ぶ。
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