先生の隣にいたいんです。

始まりの日 side莉瀬

―チュンチュン、、、


、、、ん、、、。


眩しい。


目を覚ますと、誰もいなかった。


時計は朝10時を指している。


結構寝ちゃったみたい、、、。


前、押し入れで寝ていたからベットはとても快適だった。


、、、といっても何されるか分からなかったので寝たのは今日の3時ぐらいだった気がする、、。


1時間ぐらいたった時。


―コンコン


「入るねー」


そんな声がして、夢月先生が入ってきた。


「あ、起きてる。おはよう。良く寝れたかな?ちょっと診察させてね。」


そういって、先生はベットの近くの椅子に座った。


怖くなったら手をぎゅってしてね、と言われて色々な場所に聴診器を当てられる。


「深呼吸できる?スーハー、、、って、、、そうそう、上手。」


ちょっと怖かったけど、我慢できるぐらいだったので頑張って我慢した。


「、、、よし、診察は終わり。、、、でね」


いつしかない真剣な先生の声にびっくりする。


「今日の午後、治療してくれる先生が1人来るんだけど、、、。あ、痛いことはしないよ?ちょっとお話聞くだけだって。大丈夫そう、、、?」


、、、怖い人、かな、、、。


それだったら、嫌だな、、、。


「本当にお話だけなんだって。その先生、俺の友達。俺より優しいってみんな言ってるから安心してほしいな。」


だったら、、、大丈夫、、、、かも、、、。


でもまたパニックになっちゃたら、、、。


そう考えると素直にはい、大丈夫です、とは言えなかった。
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