先生の隣にいたいんです。
私だけ叩かれるかもしれないじゃん。


どんどん体がこわばるのだけ分かった。


逃げたい。


でも逃げたら怒られるのは分かる。


だから、どうか私はスルーされますように、と思いながら毛布の端を握っていた。


「、、、これで全員回診終わったね?やってない子いる?チックンはお昼ね」


「えー」


「ね、先生ー‼‼ここのベットの子にはもしもししないの?」


「確かに‼‼誰がいるのー?」


、、、なんだか嫌な予感がする。


「、、、うーんとね、ここにいる子はゆう君たちよりもおっきいお姉ちゃんだよ。今は長ーいお昼寝しているの。何でだと思う?」


「うーんとね、、、眠いから?」


「残念。お姉ちゃんは体の悪いものと闘っているんだよ。だからたくさんのパワーを溜めるためにお昼寝しているの」


「そうなんだ‼‼お姉ちゃん頑張ってねー!‼」


「それでね、お姉ちゃんのベットのカーテンは開けちゃだめだよ。もしかしたら、悪いものが急に飛び出できてゆう君たちを襲ってくるかもしれないからね。先生は特殊なパワー持っているから入れるんだ」


「そうなの⁉」


「そうなんだよー」


誰のこと言っているか分からないけど、なんだか地獄か現実かも分からないけどまだ痛い子とされてないだけでいい気がする。


誰かも分からないけど、何が起こるかもわからないけど、そこまで酷い所ではなさそう、、、。
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