極愛〜狙われたら最後〜
そうだよな。
甘い世界な訳がない。

「わかってる。これは俺たちだけの話で」

うちの組の奴らにも、あいつが組織の人間だという事は言うなという事だな。

『よろしくお願いします』

俺がそうだったように、組織の人間の顔は組の者は誰も知らない。

『最後にひとつ。普段はエイトカンパニーで働いてますので。クククク』

は?

「お前、面白がってるな」

『ははは。そりゃそうでしょう。それでは。Sをよろしくお願いしますね』

「ああ」

そしてZから指示を受けたのか、早速俺の周りをうろつき始めた雫。

クククク。
あんまり簡単に俺に接触されてもな。

というか普段の俺には安易に近づけないはずだ。
さて、かわい子ちゃんはどうやって近づいてくるのか。

見ものだな。





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