極愛〜狙われたら最後〜
組員はそれは驚いた顔をする。

それもそうだろう。
俺には特定の女なんてこれまでいなかったんだから。

「調べますか?」

「彼女、見た事ある。社員名簿を確認してみてくれ」

これで組員も、もし雫と俺が今後接触する事になっても怪しまないだろう。

「かしこまりました」

それにしても…

彼女は今日他の誰かと…
いくら任務だったとはいえ、やはり気にくわない。

あんな格好をして、他の男を誘惑してきたのか?

それで俺の所にも?

いや、俺のところは偶然か。
あの顔はそういう顔だった。

まさかあんな場所で出くわすとは思ってなかったって顔だった。

大きな瞳は揺れ、その瞳には俺が写って見えた。
バランスよく小さな顔に配置されたパーツは、全てが計算されたように美しい。

そしてあんなにスラっとしているのにバストやヒップは豊満で、細いウエストはくびれて女性の魅力に溢れていた。



< 106 / 268 >

この作品をシェア

pagetop