極愛〜狙われたら最後〜
俺はそれを逆手に取る。
どうしても手に入れたい。
手段は選ばない。
「取引しないか」
雫は一瞬マスターを見る。
「場所を変えましょう?」
そう言って、上目遣いをしてきた。
なるほど。
こうして男を誘うのか。
まぁいい。
そして俺は自分のマンションへと連れて行く事にした。
マンションに着くと後ろから組員がいつものようについてくる。
それを俺は制した。
雫は驚いた顔をする。
それもそうだろう。
雫からしたら、俺はターゲットでしかもそれを知られているんだからな。
無防備過ぎないかと思ったんだろう。
これは俺にとっても賭けみたいなもんだ。
「お前は俺を殺せない」
そうあって欲しい。
今の雫からは殺気を感じない。
上手く隠しているのかその気が今はないのか…
まぁ、Zからはまずは俺の女になるようにと言われているはずだしな。
これは雫にとってもチャンスなはずだ。