極愛〜狙われたら最後〜
雫は夜景が好きなのか外の景色に目を輝かせている。

その顔がすっぴんでもとても綺麗だった。

歳は26歳だった。
これには少し驚く。

色気があって大人っぽいから勝手にもう少し上かと思っていた。

そして俺は考えていた事を言う。

「結婚や子供は? 考えてない?」

なんでそんな事聞くのって顔をされる。
だよな。

「結婚はともかく子供は無理ね。できない身体なの私」

彼女はそう言った。
なるほど。
俺は雫が手に入ればそれ以上は望まないが、心も身体も俺のものにしたい。

「雫。俺と結婚しないか」

雫は何度目かわからないあの驚いた表情を見せる。

「フリでいい。お前の目的はどうせ俺の女になって始末する事だろ?」

コイツはただ単に今は任務としてここにいる。

「何言ってるかわかってるの?」
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