極愛〜狙われたら最後〜
「もういろいろ面倒くさいから、龍臣の周りには私の事言っちゃったらダメなの?」

風呂から上がった雫はZと電話をしている。

『だめだ』

「なんでよ」

『文句があるなら若に言え』

そして電話を見つめる雫。

「切られた」

俺を睨む。

「残念」

「また何かZと企んでないでしょうね」

睨む顔も綺麗だ。

「クククク。企んでねぇよ」

「はぁ。ったく。てゆうかさ、そもそも龍臣の組の専属ならさ、もう私に直に龍臣が指示すれば良いんじゃないの?」

いやいや。
それはさすがに…

そもそも俺からはこれまでだって指示は出していない。

やるかやらないかだけで、方法は組員に任せていてそれで組員が判断して、Zに依頼が行くという仕組みになってるはずだ。

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