極愛〜狙われたら最後〜
まさか
龍臣の目も無事に視力が戻って、記憶も戻った今以前よりもずっと私に愛を注ぐようになった。

私の脚の傷もほぼ治ってきてる。

結局パーティーには参加出来ずに終わってしまったけど、こうして一緒に過ごせるだけで幸せと感じられる。

それでもこの世界に生きる以上、平和な暮らしなんて無縁に近い。

「今夜はカタがつくまで帰れないと思う」

これは昨日の夜言われた。

「どうか無事で」

「ああ。必ず遅くなっても帰るよ」

「愛してる」

「俺も、愛してる」

そして玄関でキスを交わし、入れ違うように半沢が入ってきた。

今日は本当は仕事だけど休んで龍臣の帰りを待つ事にした。

出かけて私に何かあっても余計な心配をかけそうだし。

ついに今日は龍臣たちが以前襲撃してきた組を潰しに行く。
私たちが向こうのアサシンを潰した影響で、敵対する組の勢力がブレてるらしい。








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