極愛〜狙われたら最後〜


私はまた慌てて脱いで着替える。

「姐さん、すいやせん。携帯忘れちまって」

なんなのもう! 

「あ、あとはない?」

「ないっす。それじゃ」

「おやすみ」

二度と戻ってくんじゃねーぞ。

パタンと扉が閉まり、さっき脱いだばかりのボディスーツに着替える。

ったく!
これなかなか大変なんだからね!

そしてまたマンションを泥棒のように抜け出し背中にライフルを背負いバイクで現場へ向かう。

近くまで行けば前回と同じメンバーの他にも来ていて、私も含めて総勢10名が集まった。

皆んな揃いの黒のボディスーツにフルフェイスのヘルメットを被り、ハンドサインで会話をする。

そしてそれぞれに散らばって援護する大勢を整える。




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