極愛〜狙われたら最後〜
そして間も無くしてついに始まった。

ヘルメットの中にはイヤホンが付いていて、今日はZから常に指示が入る。

"JとKはそのままその場で援護を続けろ"

"残りは近くまで行って援護に回れ"

私は指示通り建物からワイヤーで下まで一気に降りると、他の仲間も同じようにそれぞれにワイヤーで下りた。

そして走って現場へ向かい、壁の隙間から次々に射撃を初める。

こないだのアサシンを潰した時とは人数が全然違う。

押してる。
組員のレベルの高さが違う。

さすがだ。

龍臣は今の所どこにいるか私の位置からは確認出来ない。

と思った矢先、いた!

龍臣の周りにはたくさんの人がいて最前線で暴れ回ってる。

全然太刀打ち出来てない。

うわ。
凄いや。

華麗な回し蹴りやパンチで次々に倒してとどめを確実に決めていく。

そして横からバンバン援護射撃が飛んで行ってるところを見ると別な仲間が龍臣に集中して付いているみたいだ。

そっちは任せて私は…

そう思った時、後ろから誰かに鉄パイプのようなもので殴られた。

気付かれた。

でも大丈夫。
ヘルメット被ってるから。

私はクルッと回転して、すかさず持っていたナイフで首をひと突きする。

一人だけか。

でも他の仲間も危ない。
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