極愛〜狙われたら最後〜
雫。
みんなお前を待ってるぞ。

雫の手を握り心の中で語りかける。

こんな世界にいる俺でも希望の光を失いたくないと思ってしまう。

雫を失いそうになって絶望に似た感情を味わった。

雫が無事ならそれでいいと。
それなのに雫の無事に加えて新しい命まで授かっていたとは。

しかもあの乱闘にも負けなかったなんて。
きっと強い子なんだ。

未来を想像してフッと笑ってしまう。

必ず雫も腹の子も俺が守る。
そう胸に誓った。
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