極愛〜狙われたら最後〜
ずっと
ーーーー

「お世話になりました」

月日はたち、私のお腹もすっかり大きくなって、退院する日がやってきた。

「それじゃ、次の検診で」

護衛に見守られる中、中谷先生やナースに見送られ病院を後にした。

「やっと帰れる」

車の中で龍臣と並んで座ってマンションへと…
向かわない?

本家?

「本家に行くの?」

「まぁ、本家と言えば本家」

ん?

そして本家につくと、敷地内に見た事のない建物が建っていた。

「え?」

まさか…

「俺たちの家だ」

「嘘! いつの間に!?」

「かなり急いで建ててもらった。間に合って良かったわ」

なんてのんびりと言う龍臣。
私はがいーんと口を開ける。

「クククク。その顔が見たくてな。黙ってた」

ニヤっと笑う龍臣。


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