極愛〜狙われたら最後〜
「龍臣も。もし私に何かあっても、この子だけは守って」
「俺はお前もこの子も、命ある限り絶対に守り抜く」
その強い眼差しに射抜かれ、ドクンドクンと鼓動が早くなる。
私は何度だって恋してしまう。
こうしていつだってときめいてしまうんだ。
そしてあっという間に月日は流れついに臨月に突入する。
龍臣は相変わらず、エイトカンパニーでの仕事の時は七瀬龍として出かけて行って、本業の時は黒いスーツを身に纏う。
多くは話さないけど、たぶんいろいろ危ない橋を渡っているが毎日どうにかして帰ってくる。
今日は何時になるかな?
なんて思っていればバタバタと外が賑わう。
あ、帰ってきた。
ふふふ。
そして少しした頃ガチャっと玄関のドアが開いた。
「ただいま」
「おかえり! お疲れ様」
「変わりないか? 健診は?」
そう言って玄関でキスをする。
「元気だったよ! もういつ産まれても大丈夫だって!」
「おお。ついにそんな時期に入ったか」
二人でリビングへ入る。
半沢はご飯の準備が終わって今は本家に戻った。