極愛〜狙われたら最後〜
龍臣が帰ってこなかったのは、組の仕事がゴタついていたからだったらしい。

てっきり私に会いたくないんだと…

ってなに。
は?
私、今喜んでないか?

ああもう!

なんでよ!

そしてキーボードを打つ指を見る。

今朝、家を出る前に龍臣が絆創膏を貼ってくれた。

こんなんもういいのに。

そしてまたお風呂もいれられて綺麗にされていた。

私を抱き抱えて入れてくれたんだよね…
あのバスタブで。

想像したらなんだか今更ながら恥ずかしくなってきた。

こんなの私じゃない。

それに何、あの刺青。
まさかあんなに入ってるとは。

初めての時は服を着ていたし、その後たまに帰ってきた時も裸は見た事がなかったからわからなかった。

あんなの身に纏ってたわけ?
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