極愛〜狙われたら最後〜
「あとは? どうして欲しい? こうか?」

そう言って下の蕾を同時に転がされる。

「あんっ…!」

そんな事頼んでないっ…

「やめ…ほんとにっ…」

結局この日も私は意識を飛ばしてしまう。

ーーーー

暖かくて心地いい…

「ん…」

クスッと笑う声で起きれば、私は龍臣に向かい合わせに抱えられ湯船に入っていた。

「んなっ!?」

「起きたか?」

いつもこうやって…

ダメだ。
まだふわふわして…

私はコテっと抱き付くようにもたれた。

ぽんぽんと頭を撫でられ、時折りチャプンと肩にお湯をかけられて心地いい。

なんで優しくするの…

この人本当に何がしたいの?

妻のフリをしろと頼まれたはいいが、こんなの…

本物の夫婦と偽物の区別がつかない。

やる事やって…

玩具を大事にするタイプ?
あ、それか?

乱暴されるよりマシか…

頭が回らない。


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