極愛〜狙われたら最後〜
そして熱いキスが落とされた。
「ん…はぁっ…」
本当に。
この人のキスは…
「その顔のまま行け」
はぁはぁと息を切らし龍臣を見る。
移動の車でリップを塗り直そうとするとその手を止められる。
「なに」
すると運転手も、弟の将臣さんも乗ってる車内でまたあの熱いキスが降ってきて到着するまでそれは続いた。
「兄貴。着きました」
将臣さんが気づいてるはずなのに普通に話しかけてきて、龍臣はまるで名残惜しそうにゆっくりと下唇を吸ってから離れた。
そして濡れた自分の唇を私をジッと見つめながら指で拭う。
「リップ、塗り直せ」
そう言って。
私はずっと握りしめたままだったリップを塗る。
「行くぞ」
龍臣は塗り終わったタイミングで声をかけると、外からドアが開けられ私はゆっくり足を外に出して揃えると、スッと立ち上がった。
お腹の奥が疼いてジンジンしてる。
顔も熱い。