極愛〜狙われたら最後〜
そして集会が終わったのか将臣さんが呼びにきた。

「姐さん。お待たせしました」

車の中では雫さんだったけど、やはりここではこの呼び方らしい。

「はい」

私も特にそこには反応せず返事をして後ろをついて行く。

そして連れて行かれた先には、お父様である組長と龍臣。
それからもう一人の組員がいた。

「雫。紹介する。これからお前の付き人になる半沢強志(はんざわつよし)だ」

龍臣が話し出した。

「半沢強志です。よろしくお願いします」

彼は一歩前へ出てお辞儀をする。

いや、いかつっ!
いかにもやん!

スキンヘッドに眉毛もツルツルで、190センチくらいの大男だ。
横にも縦にもデカい。

名前もピッタリ。

「よろしくお願いします」

私は笑いを堪えながらお辞儀をした。
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