極愛〜狙われたら最後〜
今だに仕事中は鈴木の性のままダサい格好をして働いている。

すると携帯が鳴る。

Zだ。

私はそっと席を立つと、誰もいない打ち合わせスペースへ移動して電話に出た。

『進捗は』

「こないだ組で面通しがあったわ。おおきな集会が開かれた。でも内容は聞けなかった」

『そうか』

「私は何をしたらいい?」

何の情報を集めればいいんだ?

『とりあえずそのままで。また連絡する』

「わかった。あと付き人が付けられたわ。仕事中はいないけど、あとは無理よ」

『わかった。他の任務はいけそうか?』

「どうかしら。意外と彼、毎日ちゃんと帰ってくるのよ」

龍臣が帰ってきてからはさすがに出れない。

『くくくく。まずわかった。しばらくはこのままで』

「承知」

そしてその後、Zからの連絡もなく月日だけが経っていく。
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