極愛〜狙われたら最後〜

誰かと歩いてた、か…。

私の事は縛るくせに、自分は誰かと一緒に。
へぇ。

別にどうでもいいけど。

私の耳は都合よくできてるので、あとは話を聞かずに蓋をして仕事に集中した。

のに…

何故か気になる。

聞いとけばよかった。

家に帰って私は半沢の目を盗んで龍臣のスーツに盗聴器とGPSを仕掛ける。

翌朝起きていつものように先に家を出た。

職場について私はイヤホンを耳につける。
GPSを確認すれば…

え？

嘘！

「くくく。雫。お前かわいい事してくれるな」

振り向くと普段は会社に来ないはずの龍臣が私のデスクの後ろに立っていた。

私はバッと立ち上がりその場を離れると、龍臣もついて来た。

他の社員だっているっていうのに。