極愛〜狙われたら最後〜
その日の夜、シャワーも済ませて半沢が食事を用意しているうちに龍臣が帰ってきた。

「半沢、あと帰っていい」

「へい」

半沢は似合わないエプロンを外すと言われた通りに出て行った。

龍臣はすぐに私の元へとくると腕を掴み寝室へと連れて行く。

そして有無を言わさずベッドに縫い付けられた。

「はぁっ…やっ…やめ…」

もう何度目かわからない程、絶頂に達してヘトヘトになる私に容赦なく腰を沈める龍臣。

嫌がる私を面白がるように抱く。

この男…狂ってる…

なのに決して乱暴な抱き方はしない。

持ち上げた脚に私を妖艶な顔付きで見下ろしながら舌を這わせ、そんな姿を見ているだけで胸が破裂しそう。

この人のオーラに飲み込まれる。

「んっ…あっ…」

だめだ。
また…来る…

「はぁんっ…!」

打ち寄せた波が高く立ち上り弾ける。

そんな時間は夜通し続いた。




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