極愛〜狙われたら最後〜
そして朦朧とする意識の中お風呂に連れて行かれて綺麗に洗われ湯船に入れられる。

私は抵抗する力もなく抱っこするように龍臣に寄りかかる。

すると龍臣の指がまた入ってきた。

「もう…本当に無理…」

感覚が麻痺して…

「クククク。大丈夫わかってる」

囁くように甘い声で耳元にキスをしながら言う龍臣は、自分のと私の蜜をゆっくりと掻き出す。

「んっ…はぁっ…」

暖かくて気持ちいい。
そっと目を閉じる。

結局失敗に終わった追跡。
やはり一筋縄ではいかないのだと身をもって教えられた気がした。

これがちゃんとした任務だったら私はスパイ失格だ。

髪を乾かされ、身体にスキンケアも塗られて至れり尽くせりの中ベッドでいつものように抱きしめられながらやっと眠りについたのだった。
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