極愛〜狙われたら最後〜
「言えよ」

グラグラと揺れる二人の瞳。

「どうして殺れないのか」

私を見下ろす龍臣は見たことも無い顔で真剣に問いただしてくる。

私は何とか力を振り絞って龍臣の手からナイフを抜き取り投げ捨てた。

「愛してるからよ! あなたを!」

その瞬間、龍臣は噛み付くようなキスを降らせる。

「んっ…はぁっ!」

「その言葉に嘘はないな?」

「……ない」

もう私は観念して答える。
そして龍臣の手を取り自分の首に当て押し付けた。

「私を…このまま…締め殺してちょうだい」

どうせ任務に失敗した私は明日には組織に殺される。

あいつらに殺られるくらいなら、このまま愛しい彼に締め殺されたい。

「早くっ…早くして…どうせ死ぬなら、このまま貴方に殺されたいっ…」
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