バンドマンの彼氏。

ライヴが始まった。

ドンドンッと心臓に響く音が心地よい。

左側に居るギターの人、見た目怖いのにあんな風に笑うんだ。

かっこいいかも。

ライヴが終わり、控え室に呼ばれた。


「どうだった?」


入るなり陸斗が声を掛けてきた。


「まぁ…うん、、かっこよかったよ」

「推し見つけた?」


左側のギターの人だ。

確か名前は…武政さん。


「え、本人の前で言うの…」

「いいじゃん」

「た、武政…さん、、」

「俺!?」

「俺じゃないの?」


陸斗が言った。


「んー、陸斗もかっこよかったけど一緒に生活してるし推しではないなぁ…」
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