バンドマンの彼氏。
いち

sena視点


「ハァハァハァ...」


逃げなきゃ、、

できるだけ遠くに...

産まれたばかりの我が子を抱え、あたしは無我夢中に走った。

どこまで走っただろう。

どこまで来ただろう。

知らない街に着いた。


「コンビニだ...」


お金...

持ってない、、

あたしの腕の中でスヤスヤと眠る我が子。


「ごめんね...」


そう言ってあたしは駐車場に座り込んだ。

そして目を閉じた。
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