バンドマンの彼氏。

お昼休憩。

休憩室に行くと


「遅いー」


陸斗が居た。


「どうしたの?」

「屋台いっぱい出てんじゃん、行こうよ」

「でもファンの人たちいっぱいだよ?」

「大丈夫だって、バレないバレない」


そう言って陸斗は深くぼうしをかぶり、いつの間にか月夢を抱っこ紐していた。


「行こ」


あたしの手を引いて外へ出た。


「何食べたい?」

「んーかき氷」

「いいよ」


かき氷を買って人気の少ないベンチに座る。

陸斗はブルーハワイ、あたしはいちごミルク。


「わっ...練乳かけすぎお兄さん、、」

「えろ...」

「ん?」

「口からたれてる」


そう言って陸斗は拭いてくれた。
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