バンドマンの彼氏。
屋台を楽しんで、そろそろライヴが始まる。

またあたしは月夢をお兄さんにあずけた。


「はい、これ」

「えー武政渡しちゃうのーー...」

「いいじゃん」


武政さんから受け取ったのはチケット。


「俺らのバンド以外見ないで」


陸斗が言った。


「それはむずいだろ(笑)」


翔さんが言った。


「でも俺らのバンド見てても星七ちゃんの推しって武政でしょ?陸斗逆じゃん」


一樹さんが言った。

武政さんは下手側で陸斗は上手側に居る。


「あ、ほんとだ...武政なんか見ないで。俺だけ見てて」

「だからそれはむずいだろって(笑)」


翔さんが笑って言った。


「てかそこいちゃいちゃすんな」


智也さんが言った。


「ほら、そろそろ出番でしょ、行ってきて」

「んー...うん、、」


陸斗をなんとかステージへと送り出した。
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