バンドマンの彼氏。
「とりあえず、落ち着けって」


武政は家に来て俺に水を飲ませてくれた。


「これ...」


玄関に落ちていたのは俺が星七にあげたネックレス。

それはちぎれていた。

何かあったんだ、きっと。

情けないが涙が込み上げてきた。


「大丈夫だって...大丈夫、、」


武政は俺の背中をさする。


「俺友だちに弁護士いるから電話してみるよ」


そう言って武政は電話をかけた。

俺はただただ月夢を抱きしめて待つことしかできなかった。
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