バンドマンの彼氏。
「星七が居た!」


武政さんと警察の人が居た。


「このまま連れて帰るよ」

「.......おう」


武政さんは何も言わずあたしの頭をぽんぽんってした。

まるで「もう大丈夫だよ」って言ってるみたいに。

家に着くまで陸斗の車の中ではお互い喋らなかった。


「月夢は...?」

「兄貴の家であずかってもらってる」

「そっか...」

「.......おいで?」

「やだ、、」

「なんで?」

「あたし...汚いから」

「汚くなんかない」


そう言って陸斗はあたしのおでこにキスをした。

そして傷の手当をしてくれた。
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