バンドマンの彼氏。
朝方。

赤ちゃんが泣き出した。

ど、どうしよう。

だっこか?

いやでも勝手にだっこしていいのか...


「どしたの」


あの子が起きた。


「てかここどこ。誰?」


冷たく言い放つ彼女。


「コンビニの前で凍死しそうだったから俺の家にあげた。俺は陸斗」

「助けてくれたんだ...ありがと」


彼女はそう言ってガサガサとカバンを漁った。


「お湯...貰ってもいい?」

「あぁ...ウォーターサーバーでいい?」

「ありがと...」


彼女はせっせと慣れた手つきでミルクを作り始めた。
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