【番外編】七海&潤
「潤……ごめん………別れよ?」
「は?なに言って―――」
初めて自分の耳を疑った。
俺が一番恐れていた《別れ》をこんなにあっさり伝えられるなんて……
―バタンッ
動揺がおさまらないうちに七海は逃げるように家を出てった。
追いかけよう。
そう思って立ち上がったが……
「……あいつが居んじゃん。」
誰もいなくなった部屋で一人呟く。
あいつの所にいくのかよ。
気づいたら俺の頬には暖かいものが流れてた。
「……ダセぇ。」
本当に俺はダサい。
こんな姿七海に見せらんねぇな…。
……あ、もう別れたんだ。
別れたくねぇな……。