【番外編】七海&潤




―――――



「おせぇ。」



学校の校門で七海を待つ。



それなのに七海は来ない。



「……なにしてんだよ。」


いろんな生徒が出てきたのに七海はいなかった。



勇気を出してしたメェルも電話も出ない。



学校来てんのかよ。



――――――――――



2時間位は待っただろうか。



外はもう暗くなっていて。



季節は春がちかづいてるとはいえ冬。


それなりに寒い。


もう諦めてまた来よう。


そう思ったときだった。


「市村?どうした?」


そんな男の声が聞こえて咄嗟に振り返る。



「……七海?」



暗いから顔がよく見えない。



眉をひそめながら七海らしき人達に近づく。



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