護国の聖女でしたが別人にされて追放されたので、隣国で第二の人生はじめます!

「殿下!!」

 金髪の彼の背後で白髪交じりの男性が叫び、唖然としている。

「え、今、なんて?」
「ちっ、見つかったか。仕方ないな」

 ──殿下? この人が、恐ろしいと聞かされた、雷撃の殿下なの? うそでしょう!?

「殿下! これは、なんとしたことでしょう!」

 白髪交じりの彼が驚愕している姿を見て、目の前の青年が殿下なのが確定し、エリアナの思考が停止したのだった。

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