パーフェクト同期は恐妻家!?
 今まで、何度も二人でプライベートで会ったことはあるものの、こんな風にデートスポットに来ることは殆どなかった。
 同じ職場だから慎重に、というのもあるかもしれないが、それ以前に、リンダは私のことを恋愛対象として見てはいなかっただろうし。
「幸せにしてみせるよ。少なくとも、お京のことを何も知りもしない奴なんかに負けるつもりはない」
「な、何を言ってるの!?」
「俺、お京好みの男ではないだろうけど、結婚相手としては悪くないと思う。だから、結婚しよう!」
 私好みではないどころか、密かに惹かれていたのだが、逆にリンダはどういうつもりでそんなことを言うのか。
「ご存知の通り、俺は両親とも海外の血が流れてるし、家系図もない。それさえ嫌じゃなければね」
「嫌なわけないでしょ!そういうことじゃなくて⋯⋯」
「よかった。それさえOKなら、他は特に問題ないと思うよ」
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