パーフェクト同期は恐妻家!?
Printemps 〜心を開いて〜
「あ、間違⋯⋯」
初めて来たクリニックで、問診票に名前を書こうとしていたのだが、ついつい旧姓の“柏原”と書きそうになった。
「どうされました?」
受付のお姉さんが言い、
「あ、いえ!大丈夫です」
間違えそうになったものの、柏原も林田も、同じ木へんなので、ギリギリ大丈夫だった。
突然の結婚から3ヶ月。
まだ実感がないにも関わらず、中途半端に気が緩んでいるのは、季節が春へと移ろったせいだろうか。
結婚したことを事後報告した為、当然、両親は激怒していたが、新居に移ってからは特に何も言ってこないので、ちょっと拍子抜けしている。
古臭いかもしれないが、夫となったリンダに、ほんの少しでも綺麗と思われたくて、コンタクトレンズを試してみたくなったのだ。
一緒に暮らしているのだから、家ではどのみちメガネなのだが、そこは気持ちの問題である。
初めて来たクリニックで、問診票に名前を書こうとしていたのだが、ついつい旧姓の“柏原”と書きそうになった。
「どうされました?」
受付のお姉さんが言い、
「あ、いえ!大丈夫です」
間違えそうになったものの、柏原も林田も、同じ木へんなので、ギリギリ大丈夫だった。
突然の結婚から3ヶ月。
まだ実感がないにも関わらず、中途半端に気が緩んでいるのは、季節が春へと移ろったせいだろうか。
結婚したことを事後報告した為、当然、両親は激怒していたが、新居に移ってからは特に何も言ってこないので、ちょっと拍子抜けしている。
古臭いかもしれないが、夫となったリンダに、ほんの少しでも綺麗と思われたくて、コンタクトレンズを試してみたくなったのだ。
一緒に暮らしているのだから、家ではどのみちメガネなのだが、そこは気持ちの問題である。