パーフェクト同期は恐妻家！？

　とはいえ、あくまでバイトなので、リンダの稼ぎとは比較にならない。
「あんまり俺に気を遣うなよ。水臭い夫婦なんて、なんだか寂しいじゃん」
　その言葉、そっくりそのままリンダに返したい。
　結婚してまだ日は浅いものの、リンダは非の打ち所がない夫なのだ。
　いつも、とにかく私のことを第一に考えてくれる。あんな冗談みたいな形で結婚したのに、物凄く愛されていると勘違いしそうになる。

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「あーあ、柏原さんがそんなに惚気るタイプだとは思わなかったわ。勘弁してよね！もう⋯⋯」
　バイト先にて、友人で雇い主でもある山口さんが呆れたようにそう言った。
「そんなんじゃないってば」
「じゃあ何なのよ」
「何ていうのかな⋯⋯どうしてあそこまで尽くすのかが分からない」
「やれやれ⋯⋯。愛されてるからでしょ？って私に言わせたいのね」
「だから！そういうのとも少し違うの」