パーフェクト同期は恐妻家!?
 電撃婚ゆえに、周りからデキ婚を疑われることを想定していなかった私も鈍いが、それよりも、リンダが私の写真をデスクに飾っている⋯⋯!?
 それもまた、完全に想定外だった。
「あ、もう行かなきゃ。じゃあまたね。お幸せに!」
 待ち合わせでもしているのか、軽やかに彼女は駆けていった。
 私も時計を見遣り、今日こそ自分が夕飯の支度をしようと、スーパーで急いで買い物を済ませ、足早に帰宅する。
 幸い、リンダはまだ帰ってきていなかった。
「そうは言っても、急いで買い物したからこれしか出来ないんだけどね」
 独り言ちてホットプレートの電源を入れるや否や、早くもリンダが帰ってきた。
「おかえりなさい」
「ただいま、奥様」
 軽くキスして、いたずらっぽく微笑むリンダに対して、未だ慣れず照れてしまう私。
「ごめんね。今日こそ先に夕飯用意しておこうと思ったのに、まだこれから作るところだったの」
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