パーフェクト同期は恐妻家!?
 私は、4000グラム超の巨大児で生まれ、物心ついた頃から、いつも周りから奇異な目で見られたり、露骨にギョッとされることがとても辛かった。
 リンダには、身長を気にして⋯⋯というところまでしか話していないが、本音を言えば、昔は肥満気味で、目立つ胸を隠したかったことが一番の理由。
 8歳で初潮が来たことも、子供心にかなりショックだった。学校の授業で聞いてはいたものの、田舎の学校ということもあり、私より先に迎えたという子は居なかったようだ。
 大人っぽい美少女とは違い、単にゴツかった。早くに成長が止まったことで、中学を卒業する頃には、身長も体型もごく平均的に。
 もう、何も目立つ要素はなくなり、むしろ、クラスで一番目立たなくなったのに、幼少期の悪い癖はなかなか直らなかった。
「そっか⋯⋯。でも、これからは背筋を伸ばして歩こうよ。せっかく可愛いのに、勿体ないじゃん」
< 22 / 56 >

この作品をシェア

pagetop