パーフェクト同期は恐妻家!?
「どうした?最近、元気ないよな」
 昼休み、勘のいいリンダに問われ、
「うん⋯⋯。まだ誰にも言わないでね。私、もうすぐ会社を辞めるの」
「え?」
「リンダにまで黙っててごめん。もう、これはずっと前から決まってたことだから」
「ちょっと待って。どういう意味?」
「話せば長くなるし、もうすぐ休み時間終わっちゃう」
「だったら!仕事のあとで話そう?週末だし。あまりに突然のことで、正直、ショックだよ⋯⋯」
「わかった。私も、せめてリンダにはちゃんと話しておきたいし」
 仕事が終わり、夕飯を食べながら、私はリンダに自分の“不自由な人生”を打ち明けた。
< 6 / 32 >

この作品をシェア

pagetop