会社の給料が低く副業をやろうと思ったら、謎の美女に会社の給料の数倍以上の金額で仕事を与えられた。そして、その美女は……
 商品開発部との打ち合わせが終わり、ひと段落着いたのだが。
「ねえ、タモツぅ」
 ミツバが甘い声を出す。
「そんな声出さないで」
「私のこと、欲しくない?」
「会社だから」
 こんな調子だ。

 コラボの関係で、ミツバと一緒に仕事をすることになり、開発部から離れている。上司からは羨ましいと言われているが。
「これでいいかなぁ」
「何か思いついたの? 私に触る方法でも?」
 社内がざわつく。
「ミツバ」
「ごめん」
「そうじゃなくて、コラボのだよ」
「わかってるわよ」

「そうね。ちょっと、コンセプトが違ってるわね。こんな感じに」
「なるほど」
 ミツバが体を寄せるので、また目の前に胸が。
「触りたいなら、触っていいわよ♡」
「それはダメだよ」
「ふふ」
 ミツバの言うとおりに修正する。
「こんな感じかな?」
「そうね。ご褒美に私の体を……」
「後でいただくよ」
「まあ、エッチね」

 コンセプトが決まり、あとはデザインや商品の調達だ。
「この辺は別の部かな」
「デザインはタモツのところじゃない?」
「うちじゃないよ。ウェブデザイナーだから、そっちだな」
「連絡するわ」
 ミツバが担当部署に連絡する。引き受けてくれることになった。
「あとは営業か」
「そうね」
 営業部に連絡を入れ、調達の段取りを頼んだ。
「これでひと段落ね」
「しばらくはな」
 ミツバと場所を移し、ミツバの体を堪能。ミツバはうれしそうだった。
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