christmas.ring💍
「ふ〜ん。で、断ったの?」

『え?』

「告白だったんでしょ〜、誰とも付き合わないって噂、ホントなのかなぁって」


なんかドキッとした

秘密を当てられた時みたいな、別に隠し事じゃないんだけど、

私の心の中まで探られないように、入り込ませないように

関わるな、そういう意味を込めて嘘の笑顔で答える


『噂、ホントですよ。誰とも付き合わないです』

「えぇ〜、佐野さんすっごい美人さんだから俺みたいに遊べばいいのに〜。」

『その予定は無いし、西園寺くんみたいに上手に色んな人と遊べないから』


嫌味だと分かるように、笑顔たっぷり振りまいて

その瞬間、口元に手を当て肩を揺らし少し笑った


「佐野さんがこんなに面白いって思わなかったなぁ」


そう呟きながら上を見上げたあと、私の方に向き合ってある提案をしてきた


「ねえ、俺とさ仮で付き合わない?」
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