王子様たちに毎日甘く溺愛されて
そのまま教室に向かおうとした所でふと思い出す。



「あっ、待って!私寄んなきゃいけないとこあるんだった」



急に、昨日の放課後先生に頼まれたことが脳裏によみがえった。



生徒会室に届けて欲しいと言われた資料があるんだった!



「さすが学級委員じゃん」


「いやいや…ごめんね莉紗ちゃん。先行ってて」



せっかく下駄箱で会えたのに悪いなぁと思いつつ、先生にはなるべく早くと言われたからしょうがない。



クラスの学級委員を務める私は、こういうことも結構ある。



でも雑用は嫌いじゃないし、誰かの役に立つのが好きだから全然苦じゃない。
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