王子様たちに毎日甘く溺愛されて
「しょうがないね…」


「あの子、めっちゃ喧嘩強いんだってよ」



見るからにガタイが良くて強そうな男の子。



友達はみんな、上級生のガキ大将に怯えてその場所を去ろうとした。



「どっか他の場所もあるよ!」



他に遊べるところを探そうとする友達を見てなんで私たちがどかなきゃいけないんだろうって思った。



別にそんなに狭い公園でもないのに。



それがただ単に疑問でバカな私はその男の子に歯向かったんだ。



「なんでどかなきゃいけないの?私たちはさっきからここにいたのに」



上下関係、そんな言葉を知らない私はそんなことを言う。



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