王子様たちに毎日甘く溺愛されて
体全体がぎゅっと縮むような感覚で拳を待ち受けた。



なのに、「痛い」という感覚は訪れなかった。



ゆっくりと目を開けるとそこには1人の男の子。



言っちゃ悪いけど、全然背丈は大きくなんてなくて見た感じ同い年くらい。



誰?という気持ちがいちばん大きかったような気がする。



でもその後の光景に目を疑った。



ガキ大将がその男の子に



「なんだよちっちゃいくせに。お前もやる気か?」



そんなことをいって次はその子に殴りかかろうとした。



ダメだ、やられちゃうっ!怪我しちゃう!



そう思ったんだけど…。


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