王子様たちに毎日甘く溺愛されて
「いやいや1人で大丈夫!ありがとね」



でも梨乃ちゃんもわざわざここから遠い屋上には行きたくないだろうし、気持ちだけ受け取っておく。



何回かついて行くと言ってくれたけど、ほんとに大丈夫!と押して私は望遠鏡をもって教室を出た。



そして思う。



屋上ってどこだっけ。



上の方、ってことは分かるけどどこから行けばいいのかが分からない。



うちの高校は、それなりに大きくて学年ごとに校舎の棟が分かれている。



と言ってもそれぞれの棟は渡り廊下で繋がってるからすぐに行き来できるけど。
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