王子様たちに毎日甘く溺愛されて
「ってか今日提出の英語の宿題やった?」



上履きに履き替えて歩き出すと、莉紗ちゃんが口を開く。



「うん、やったよー」


「まじ?私さやったんだけどわかんないとこめっちゃ多くて!後で教えてくれない?」



莉紗ちゃんはお願い!と手を合わせて私の目を見てくる。



そ、そんなしなくても…



「もちろん!あの宿題難しかったもんね」


「ほんと鈴音神ー!ありがとう」



綺麗に巻かれた髪をふわっとさせながら笑う莉紗ちゃんに私まで笑顔になる。



莉紗ちゃんの役に立てそうで良かった。

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