年の差十五の旦那様 外伝②~いつか、それが『愛』になる~
第5話 無意識
アルロイさんと別れて、私は奥さまの元へと向かった。
目的は奥さまのご様子のチェック。そしてお花についての報告だ。
扉を三回ノックして、「奥さま」と声をかける。少しして入室の許可が出たので、私は扉を開けた。
「奥さま。ご気分はいかがですか?」
安心させるように笑うと、奥さまは少しだけ身体を起こされた。
慌てて駆け寄って、奥さまが身体を起こされるのを手伝う。
「あまり無理をなさってはいけませんよ」
口うるさいかな――と心配になりつつも、やっぱり口を出してしまう。
通いのお医者さんは今のところ順調だっておっしゃってた。けど、リッカルドさまがお生まれになるときのことがあるからか、不安が尽きない。
「無理はしてないわ。ずっと横になっているのも考えものじゃない」
「ふらついてはなりませんので、せめて誰か呼んでくださいね」
万が一奥さまになにかがあったら、私たちは気が気じゃない。旦那さまもサイラスさんもお仕事に手がつかなくなっちゃうだろうし。
目的は奥さまのご様子のチェック。そしてお花についての報告だ。
扉を三回ノックして、「奥さま」と声をかける。少しして入室の許可が出たので、私は扉を開けた。
「奥さま。ご気分はいかがですか?」
安心させるように笑うと、奥さまは少しだけ身体を起こされた。
慌てて駆け寄って、奥さまが身体を起こされるのを手伝う。
「あまり無理をなさってはいけませんよ」
口うるさいかな――と心配になりつつも、やっぱり口を出してしまう。
通いのお医者さんは今のところ順調だっておっしゃってた。けど、リッカルドさまがお生まれになるときのことがあるからか、不安が尽きない。
「無理はしてないわ。ずっと横になっているのも考えものじゃない」
「ふらついてはなりませんので、せめて誰か呼んでくださいね」
万が一奥さまになにかがあったら、私たちは気が気じゃない。旦那さまもサイラスさんもお仕事に手がつかなくなっちゃうだろうし。