寵愛の姫 Ⅲ【完】
紹介
欲求ー暁sideー
「暁、ちょっと欲しい物があるんだけど……。」
8月も中盤に差し掛かった頃。
申し訳なさそうな顔をした莉茉が俺を見上げる。
「欲しい物?」
珍しい。
滅多に、何かを欲しいとは言わない莉茉。
……いや、
言えないような環境だったのか……。
< 1 / 469 >
メニュー
欲求ー暁sideー