寵愛の姫 Ⅲ【完】


「うん?」


「本当に行きたくないか?」



それを、莉茉自身が本当に心の底から望むのなら、だ。



「……。」



黙り込む莉茉。



色んな葛藤があるのだろう。



「お前が本気で行きたくないなら、学校の方は俺がなんとかしてやる。」




莉茉が望む以外で、俺が動く事はない。






誰に非難されようが。


俺にとって重要なのは、全ては莉茉の意志だけ。
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